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どのような治療を行うのでしょうか?

現在の主な治療方針

遅発性ジスキネジアの治療としては、①原因となるお薬の使用を減量または中⽌する、②遅発性ジスキネジアを起こす可能性が少ない他のお薬に変更する、③症状に対する治療をする、という3つの方法があげられます 1)

しかし、お薬の服用を減量したり中止したりすることで、もともと治療をしていた病気が悪化してしまう⼼配もありますので、どのように治療するかは、患者さんの病状なども考えながら、先生が判断して決めます。そのため、気になる症状がみられた場合には、患者さんご自身やご家族の判断でお薬をやめず、必ず担当の先生に相談しましょう。

なお、海外ではすでに遅発性ジスキネジアの治療薬が使われています。日本でも2022年に治療薬が承認されましたので、今後は治療の選択肢が増えてくることが期待されます。

予防

遅発性ジスキネジアを予防するためには、なるべく遅発性ジスキネジアの原因となるお薬の量を減らしたり、遅発性ジスキネジアを起こしにくいお薬を併用することが基本とされています 1)
しかし、おおもとの病気の治療に必要なお薬の種類や量は、患者さん一人ひとりで異なるため、どのような予防方法がその患者さんに合っているかは先生が判断する必要があります。患者さんご自身やご家族で判断せず、担当の先生と相談しながら、一緒に予防方法を考えていくことが大切です。

【参考資料】

  1. 厚生労働省. 重篤副作用疾患別対応マニュアル(ジスキネジア)平成21年5月(令和4年2月改訂)